今や仕事人間の私にも、仕事を辞めようと思ったことがあり・・・
その一度は、はるか昔のこと、心身ともに疲れ果て、突然の出社拒否
原因はなんだったのだろう~よく覚えていない             060826_001953_M.jpg
記憶って、上手く出来ているね
嫌なことは、忘れているから・・・
ハッキリ覚えているのは、
何もやる気がなくなり、仕事をサボり
ひとり、家でボーッとしていたこと
そして、
ブラリと本屋に行ったこと
そこで、初めて出会った本が
星野富弘さんの「鈴の鳴る道」
丁寧に描かれている、絵と詩
疲れていた気持ちが癒され
本を買い求めて
ゆっくり読ませていただいた
吸い込まれた1ページが
「キダチベコニア」の詩だった
「見ているだけで 何も描けず 一日が終わった
こんな日と 大きな事をやりとげた日と  同じ価値を 見出せる心になりたい 」 


この短い詩から、なんと力をいただいたことでしょう・・・それまで、頑なだった気持ちがほどけていった
翌日、いつものように出勤した自分を鮮明に覚えている
たった一日仕事を休んだだけで、仕事辞めようと思った気持ちがどこかへ飛んでいってしまった
今でも時々思い出す、苦しくも爽やかな出来事