アンの名前は杏のアン、 杏の花を思うたびに思い出す村がある。
それは、まだ訪れたこともない 「 パキスタン・フンザ地方のヒンディー村 最後の桃源郷 」花

この村を知ったのは 今から20年ほど前のこと・・・
私の学んでいた少林寺拳法の道場で出会った、ペン画家の純子さんが 6年間暮らし描いた村である。 
純子さんが、画家のご主人とネパール・インド・スリランカと絵を描いて歩いていた時に、パキスタンの山奥にあるフンザは、旅行者に解放されたばかりの、地球に残る最後の桃源郷と、耳にしたとのこと。

帰国して「ヒンディー村」というペン画を出版した。私はこの本を読んで、あまりの凄さに驚かされた。
それは、電気はない、トイレはない、ノミ・シラミ・ダニ・南京虫に悩まされたとか、雨漏り当たり前とか・・・
それでも、純子さんは書いている 「こんな苦労があっても村の生活は素敵だ。春になれば、たんぽぽ、杏、りんご、桃の花が次々に咲き、村一杯甘い香りで埋まる・・・」と話が続く。本当の画家だね・・・

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ある日、純子さんに会った時に「純子さんの生き方に尊敬している」と、私が言うと・・・「仕事をずっと続けているあなたの方が凄いことなんだよ」と返してくれた。私は、彼女の意外な言葉にポカンとした。
この時の会話は、その後、仕事に疲れた時や、悩んだ時に時々思い出す。
最後の桃源郷フンザには暮らせない私だけれど、純子さんの言うように本当に素敵なんだろうな・・・